保険診療と自費診療の違いについて
保険診療は、「国が費用の7割から9割を負担する」という我が国の制度に基づいています。これは世界的に見てもあまり例がなく、日本独自のものといえます。
保険診療は「すべての国民が平等に医療を受けられる」という考えが基本で、歯科においては、「一時的に症状(痛みや不快感など)を取り除けばいい」といった考えを実践する治療となります。つまり、「口内環境を整える」「審美的な満足にこだわる」などの概念は希薄です。
また、価格を抑えた治療になるため、安価な材料しか使えないという制限がつきまといます。被せ物・詰め物の質が左右され、歯周病治療・根管治療なども高い精度は期待できなくなります。治療に用いた材料に経年劣化が起こるなど、長期的な安心も得られないでしょう。場合によっては適切な治療効果が低く、再発したり、健康な歯が失われたりといった懸念も出てきますので、ご納得の上で受けられることをお願いしています。
世界各国では、日々、歯科治療の成功率の高さや良質な材料についての研究開発が行われています。諸国で主流となっている自費診療では、それを患者様の選択に沿って活用し、満足度の高い治療を可能にしています。もちろん、日本においても患者様が自ら自費診療を選ぶことにより、一人ひとりに合った治療の提供が行われます。
被せ物を例に挙げるなら、自費診療では型取りの段階から良い材質(シリコン印象材)を使うため、変形・変質が起きず、精度の高い被せ物を作製することができます。
これに対し、保険診療では型取りの材料そのものが硬化しやすく、口腔から取り出した直後より変形が始まります。それをもとに被せ物を作製するので、しっかり適合しなくなるというケースも出てきます。
また、接着剤も異なり、保険診療のものは時間の経過によって被せ物が不安定になり、接着剤が溶け出すリスクがあります。自費診療のものは経年劣化が起きず、被せ物が取れたり溶けたりということがありません。前者が糊(のり)のような性質、後者は瞬間接着剤のような性質をイメージするとわかりやすいでしょう。
同様に、歯周病治療や根管治療でも、自費診療では安全で効果が高いものが用いられます。
自費診療についてお伝えすると、費用について「高い」と不安になる方もいらっしゃいますが、その分、安全で長持ちするという質の高い歯科治療をご提供できますので、選択肢の一つとしてご検討いただければと思います。
私たちは、日々技術の向上に努め、さまざまな講習に参加するなど研鑽を続けています。
その技術を患者様に余すことなくご提供するには、自費診療をお選びいただくのが確実といえます。
そういったことから、当院では患者様に自費診療を推奨する場合が多々ありますことを、ご了承いただければ幸いです。
当院では、常時拡大鏡を
使用しています。
拡大鏡は、治療にあたって医師がメガネのように装着するものです。明るく広い視野を確保でき、肉眼ではとらえられない口内の状況をしっかりとらえることができます。これによって、より良質な診断・治療を実現しています。
さらに、マイクロスコープ(歯科用顕微鏡)も導入しています。拡大鏡は2~10倍程度の拡大率ですが、マイクロスコープでは最大20倍まで拡大でき、より精度の高い診断・治療を可能にしています。高い拡大率だけでなく、それを自在に変更できるのも特長です。「最大拡大率が大きいこと」「拡大率の変更ができること」がメリットです。
また、マイクロスコープを通じて口内の状態を記録することもでき、静止画や動画といった形で患者様ご本人にも確認していただけます。
当院へ予約します。
WEBまたはお電話にてご都合の良い日時をご予約頂き、ご来院下さい。
ご来院しましたら、受付を済ませ、問診票を記入して頂きます。
ご来院理由・お口の状態・気になる事など治療に関することをご記入下さい。
また、服用中のお薬などありましたら、ドクターや衛生士または問診票へご記入しお伝え下さい。
お口全体の健康状態を確認する為に検査致します。
お口の状態によって、レントゲン写真、口腔内写真、虫歯、歯周病などの検査を受けて頂きます。
レントゲン写真をお見せしながら、検査結果をお伝えします。
お口の状態を分かりやすく説明し、どのような治療が必要かお話しします。
また患者様からの歯の健康に関するお悩み、ご要望を伺い、ご納得頂ける治療法を案内致します。
治療前に歯のクリーニングを行い、口腔内の衛生環境を整えます。
口腔内には常に、虫歯や歯周病の原因となる細菌がいて、ゼロにする事はできませんが、ゼロに近づけるくらいお口の状態を清潔に保つようにしていきます。
患者様に合った治療を進めていきます。
治療途中で最初に立てた治療と多少異なる場合もございますが、その際はドクターより再度説明がありますので、ご安心下さい。
治療が完了したら終わりではなく、歯の健康を保つ為に定期的なメインテナンスを案内しております。
お口の状態によって異なりますが、3~4ヶ月に1度のメインテナンスをおすすめしています。