根管治療
歯周病
インプラント
矯正歯科
ホワイトニング
入れ歯・義歯
小児歯科
予防歯科
一般歯科
重度の虫歯になると、歯の神経に虫歯菌が感染し、神経が死んでしまいます。また、その神経が詰まっている「根管」も汚れています。虫歯がひどくなると、根管内(歯髄と呼ばれる神経や血管が通っている細い管)に細菌が侵入して神経にダメージを与えます。病気が進行すると神経は壊死し、根の先に病変を作ります。最悪な場合は抜歯をしなければなりません。そうした悪化した歯を残す最後の砦ともいわれる治療が根管治療です。
根管治療は、死んだ神経を取り除き、歯の根を徹底的に洗浄・消毒し、最後に薬剤を詰める治療です。これにより、被せ物を取り付けたあとの根管内での細菌の繁殖・虫歯の再発を予防することができます。
根管に達した虫歯は痛みも伴い、放置することもできず必ず治療する必要があります。最悪の場合、抜歯になるケースも珍しくありません。早期発見、早期治療が何よりも重要です。
歯科用CTスキャンを使用することにより、今まで一般的とされてきたレントゲン写真では確認できなかった病変をより正確に把握できます。
2次元撮影では正確な位置・大きさまで掴めないケースが多く、予測での診療になりがちですが、3次元での撮影であれば確実性の高い診療が行えます。
また、未だに普及率が高くない歯科用CTですが、医科用のCTに比べ被ばく量も10分の1と少なく、安心して使用できるのも特徴です。
診療計画を立てる際にも、今のご自身のお口の状態を視覚的に把握でき、患者様一人一人の理解を深めてくれます。
当院では、治療の精度を高めるためにマイクロスコープを使った根管治療を行っております。マイクロスコープを使うことで再発率の少ない精密治療が可能になり、他院では抜歯しか方法がないと言われた方でも、歯を残せる可能性が高まります。
患部を3倍~20倍まで拡大できるので、肉眼では見えない複雑な根の先をはっきり捉えることができます。根管の中の細かい汚れまで視認できるため、根管内の汚れや細菌を確実に除去し、消毒を行うことで再発リスクを大幅に減らすことができます。
「根管治療は時間がかかる」といわれていますが、それには理由があります。一般的な保険診療では、弾性の無い器具で歯髄をとる作業を何度も行う必要があるため、一回当たりの治療時間は短いものの、通院回数は多くなります。そうすると治療期間が長引いて、細菌感染のリスクが高まり、成功率も下がります。
マイクロスコープを使った根管治療では、所要時間は長くかかりますが、より精密な治療ができ、壊死した神経や汚れを確実に除去して根管内を隅々まで消毒・殺菌できます。これにより治療期間が大幅に短縮されるので、通常は3回程度の通院で終わります。
肉眼で捉えることのできない部位を拡大視できる為、根管治療においてマイクロスコープは絶大な効果を発揮します。
肉眼で確認することが難しい歯の内部を拡大と高照度のライトを使用して見ることができます。
そのため根管の解剖学的形態や感染状況を正確に把握することができ、専用器具を使用して精密な治療が行えます。
ラバーダムとは、治療を行う歯と、頬・舌を隔離する際に使用するゴムシートのことです。主な役割として、対象となる歯を周りの細菌感染から守ること、治療する歯を隔離することで小さい手術室を作ることがあげられます。
根管治療を行う際に、細菌への感染予防は不可欠です。唾液の中にも細菌が沢山いて、治療中の器具や、唾液から再感染が起きる可能性もあります。
ラバーダムによって、対象となる歯だけを視認できる状態にし、患部への唾液の侵入を防ぎます。また、薬剤や機材による口腔内組織への損傷も防ぎ、術野の明示も可能となります。日本での根の治療の成功率が世界と比較し低いのは、ラバーダムを使用していない医院が多いことが一因とされています。
根管治療は一回目の治療が1番大事で、ラバーダムなどを使用し治療を行うことで、根管治療の成功率は95%を超えます。根の病気が再発し、再治療になると成功率は65%まで下がってしまいます。再治療となるたびに成功率は下がっていき、最後は抜歯となってしまいます。
当院では一回目の治療で終わるよう、ラバーダムを使用し成功率を上げています。
病気を治し、お口の状態(=土台)を整える治療
お口の状態が清潔で、菌がいなければ病気にはなりません。完全に細菌を無くす事は難しいですが、当院では細菌を限りなく減らすように努めて治療をしております。
根管(こんかん)治療とは、細菌を減らして病気を治し、お口の状態(=土台)を整える治療です。
根管の感染を除去する
虫歯が進行して神経まで感染した場合、感染の拡大を防ぐ為に神経を取り除きます。また歯の内部を清掃・消毒をして薬剤を詰めます。
残念な事に日本の根管治療は、ずさんな治療が多く、過去の根管治療が不十分な場合、それを再治療することもあります。
細菌を減らす事に努める
根管治療で大事な事は、お口の中の細菌をいかに減らせるかという事です。
細菌を減らしお口の状態を清潔に保つ事が出来れば問題ございませんが、もし細菌を減らさずに病気をそのままにしておくと、細菌が血流まで感染し別の感染症を引き起こす可能性があります。
思い当たる症状が出たら、虫歯が進行して根管治療が必要になる可能性があります。
痛みが起きる仕組み
虫歯が進行すると、骨の中に膿が溜まり、歯ぐきが腫れます。
そして膿によって骨の中の圧力が高くなると、痛みが出てきます。
その後、細菌が骨を溶かして穴が空き、膿が外に出てくると痛みは引きますが膿の袋が歯ぐきに出来てしまい、腫れがリンパ節まで広がってしまいます。
「痛みがない」「異常がない」は、虫歯ではありません。
細菌が神経まで感染し神経が死んでしまうと痛みが無くなるので注意が必要です。
定期的に虫歯がないか歯科医院へ受診する習慣をつけていきましょう。
歯の中にある骨が溶け、歯が抜けてしまいます。
細菌が神経まで感染してしまうと、神経が死んでしまい腐ります。
さらに細菌が歯の奥まで感染を広げると、歯を支える歯槽骨(しそうこつ)を溶かしてしまい、最悪の場合は歯が抜けてしまいます。
歯周病も同じ仕組みで歯が抜け落ちます。
歯周病は歯の上部から溶けていき、歯の根の病気は下部から歯を溶かしていきます。
天然の歯を守る事の重要性
●人工歯より天然の歯が優れている
歯を失った場合には、入れ歯やブリッジ、インプラントなどの治療で補うことができますが、天然の歯には歯を守る機能が備わっています。
●天然歯の歯根膜には防御機能が備わっている
歯根膜とは、歯の根っこの部分と歯槽骨の間にある薄い膜のことです。歯根膜には、歯が何かを噛んだときにその硬さや柔らかさを感じ取る機能があり、そのおかげで歯のダメージを抑え自らの歯を守ってくれます。
根管治療の成功率
●初めての根管治療で90%、再治療は70~80%。
初めての根管治療の成功率は90%(アメリカの歯内療法学会より)と言われてます。再治療の場合は、70~80%ほどです。当院では十分な検査・診療を行い高い成功率になるようCTやマイクロスコープといった機器を使用し歯医者に当たっております。
根管治療を行うことによって、天然歯を残したままで歯の機能を取り戻すことができます
歯を失った治療方法としては現在、入れ歯やブリッジ、インプラントなどがあげられます。しかしながら、これらすべての人口歯は天然歯に勝ることはできません。天然歯には、「歯根膜」という人口歯にはない歯を守る防御機能が備わっています。歯根膜とは歯根と骨の間にある薄い膜状の組織のことで、主な役割としては、①歯と骨を強固につなぎとめること ②噛んだ時の硬さや微妙な感触、刺激を感知して脳に伝えることがあげられます。
治療方針の相談も同時に行います。
この段階で虫歯を完全に取り除いて、神経が見える状態にします。
治療を行う歯にラバーダムを装着し、歯の周りからの唾液の侵入や細菌感染を防ぎます。
ファイルと呼ばれる器具で神経を取り除きます。同時に根管の長さを測定します。先端まで感染し、膿が溜まっている場合、痛みが出る可能性があります。汚れ・菌に侵された象牙質など取りこぼしの無いよう清掃します。
菌が残らないよう薬剤にて消毒を行います。
根管にピタリと合うように詰めていきます。ここで隙間ができてしまうと、細菌が発生し、再治療が必要になる可能性が高くなります。
根管充填が問題なく完了しているかの確認を行い、問題なければ形成に進みます。
土台の形成を行い、噛み合わせを確認しつつクラウンの作成を行い終了です。
歯周病とは、歯の周りの歯茎(歯肉)や歯を支える骨などが溶けてしまう炎症性疾患です。原因は「細菌感染」で、歯と歯肉の境目(歯肉溝)の清掃が行き届かないでいると、そこに留まった細菌が増殖し、炎症を引き起こすというものです。
症状としては、赤み・腫れにはじまり、進行すると膿が出たり歯がぐらついてきたりして、最後には歯を失うことになります。痛みはほとんどないので自覚がなく、進行するまで気づかないというリスクもあります。
歯周病の主な原因は「細菌」です。
少しの範囲の歯垢(プラーク)でも、そこには1億個の細菌が潜んでいます。
プラークはこれらの細菌とその生産物から構成されていますが、これを放置していると硬くなり、やがて「歯石」となります。歯科で行われるクリーニングによって歯石を除去するのは、歯を美しくするだけではなく、人の体内にあるといわれている何百億の細菌の量を減らすためなのです。
歯石には2種類あり、一つは歯肉の上につく縁上歯石(白色)、もう一つは歯肉の中につく縁下歯石(黒色)です。歯周病治療では、歯石を完全に落とすことが重要となるため、初期治療ではまず縁下歯石を除去します。この処置は、約3回に分けて行われます。
細菌が直接な原因になりますが、歯周病のリスク要因もいくつか存在します。
歯周病菌が血管の内部に入ると、血の塊である血栓がつくられます。これにより、動脈硬化や心筋梗塞などを引き起こすことがあります。
糖尿病は免疫力が関係する病気ですが、歯周病とも深い関係性があることが判明しています。
歯周病菌が肺や気管に入り込むことにより、肺に炎症を引き起こしてしまうことがあります。
歯周病は、切迫早産や低体重児出産を引き起こすリスクをはらんでいることが、調査結果によって明らかになっています。
該当する項目がなければ、歯周病の心配は少ないと思いますが、一つでも該当するのであれば、必要に応じて、歯周病検査・治療を行う必要がありますので、当院までお越しください。
重度の歯周病では顕著な自覚症状があらわれてきます。 以下のチェック項目で、重度の歯周病かどうかを判断してみましょう。
歯と歯肉の間で炎症が起き、歯周ポケットが少し深くなります。まだ痛みはありませんが、歯肉から出血する場合もあります。
歯周病治療の基本は毎日のブラッシングでプラークを取り除くことが重要です。効果的に磨けるように正しいブラッシング方法をご指導致します。
スケーラーという器具を使って、プラークや歯石を取り除きます。歯周病の原因となるプラークや歯石のないきれいな歯に仕上げます。
歯と歯肉の間で起きた炎症が、顎の骨にまで達した段階です。歯周ポケットは初期段階より深くなり、顎の骨が溶けてしまうため、歯がぐらぐらしはじめます。中度の歯周病の場合は、以下のような治療が必要です。
歯周ポケットの奥にあるプラークを除去するため、スケーリングルートプレーニングを行っていきます。スケーリングルートプレーニングとは、奥深くの歯石や感染した歯質を専用の器具を使って取り除く治療のことです。
歯肉を切り開いて歯根を露出させ、プラークや歯石、歯周病菌が繁殖した歯肉を取り除く治療です。歯石が歯周ポケットの奥まで付着している場合には、この治療法が有効です。
顎の骨が半分以上溶けている場合は、重度の歯周病です。重度になると、歯周ポケットもかなりの深さになり、痛みや口臭も伴います。歯のぐらつきもひどくなり、最悪の場合、歯が抜けてしまうこともあります。重度の歯周病に対しては、以下のような治療を行います。
顎の骨が失われた部分に人工の骨や自分の骨を移植する、骨の再生を目的とした歯周組織再生治療です。
エムドゲインゲルという薬剤を、歯周組織に注入することで顎の骨の再生を図ります。
歯周病は歯の周りにある歯槽骨を吸収する、進行によって歯槽骨はどんどん減少していきます。
ちなみに、歯周病が完治しても歯槽骨は元の形には戻りません。もともと、歯槽骨の形に添うように歯肉が表面を覆っているため、
歯槽骨が吸収されることで歯肉も縮小し、歯の表面が露出することになります。
これが、歯が長くなったように見えたり、歯に隙間が空いたり、歯がしみたりとさまざまな状態を引き起こすのです。
従来は、歯が抜けてしまう前に「進行を止める」という治療は行われるものの、「元の状態に戻す」とうことは困難でした。
しかし近年では、歯周病により破壊された歯の支持組織を再生させ、歯をできるだけ元の健全な状態に戻す治療法が広がってきました。それが「歯周病再生療法」です。
ただし、重度の歯周病では、この治療が難しいケースもあります。
歯周病によって破壊・吸収された歯周組織は、歯周ポケット内部の清掃によってその原因を除去すると、再生しようという働きを起こします。
しかし、清掃後に放置してしまうと、必要な支持組織が再生する前にその部分に歯肉が入り込み、再生を阻んでしまいます。
GTR法は、清掃した後に「メンブレン」と呼ばれる膜を設置し、外から歯肉が入り込まないよう防御するという方法です。メンブレンに守られた歯周組織が再生を開始し、徐々に成長していきます。
ただし、成長には時間を要します。そのため、メンブレンの下が新しい組織で満たされるまで一定期間保持しておく必要があり、重度の歯周病ではこの治療が困難な場合もあります。
GTR法は、膜を設置することで歯肉が入り込むのを阻止しますが、 エムドゲイン法では、欠損部にエムドゲイン・ゲルという薬剤を注入し、歯周組織そのものの再生を促します。
歯肉が入り込むことを防ぐ働きも行います。このエムドゲイン・ゲルは時間の経過とともに歯周組織の再生を促しながら吸収されるので、 GTR法のような手術の必要はありません。
他の治療と比べて歯周病治療は患者様のご協力が必要になります。
患者様にご協力して頂くためには
「口の中の現状理解」と「歯周病に対する理解」が必要です。
岡田小林歯科医院では患者様にしっかり理解して頂くために
CT撮影による骨の状態、術前術後の状態を写真で
お見せしながら説明をおこなっております。
虫歯や歯周病・事故などで歯を失った方に対し、人工歯根を埋め込み、その上に上部構造を取り付けるという治療法です。ほかの治療法に比べて機能性・審美性に優れているため、広く普及するようになり、実績が増えています。
その反面、インプラント治療後のトラブルも報告されています。
当院では、トラブルを回避し、そのメリットを確実に生かすため、まずは精密検査と術前シミュレーションを綿密に行います。
歯科用CTを用いて顎の骨・神経・血管などをしっかり把握し、模型やコンピューターを活用しながら、治療まで入念なシミュレーションを繰り返します。
患者様に合った治療を行い、違和感を最小限に抑えられるよう丁寧に取り組んでいます。
治療にあたっては、失われた歯の本数・骨の硬さ・大きさ・位置によって、いくつもの選択肢がありますが、ほかにも骨にかかる力の方向や強さ・衛生管理・過去の病歴・現在の健康状態など、あらゆるアプローチから総合的な検討が求められます。その上で、詳細な治療計画書を作成し、口腔内検査やレントゲン撮影を行います。
インプラントに過度の負担がかからないよう、まずは咬合調整(噛み合わせのずれの修正)を行っています。
噛み合わせがズレている状態でインプラントを埋入するのは、基礎工事をしっかり行わないまま立派な家を建築するのと同じ状況です。機能性・安全性・耐久性に不安が残ります。
当院では、歯と歯の接触・顎関節・筋肉などの状態で総合的に判断し、しっかりとした咬合調整を行います。
当院の手術室(オペ室)は、滅菌機器や全身管理に必要な生体モニターを完備しています。治療器具の滅菌・消毒から院内の設備・空調まで、徹底した感染対策を実施しています。特に、患者様に触れる器具や機械に関しては細心の注意をはらい、院内感染防止に努めています。
また、さまざまなインプラントシステムがありますが、より安全で信頼性の高いものを選定・採用しています。
顎の骨量が不足している方に対するインプラント治療は難しいといわれています。骨の量が少ない箇所にインプラントを埋入しても、「痛む」「すぐに壊れる」などのトラブルが起きやすく、治療効果は得られません。そのため、そういった方へのインプラント治療をお断りしている歯科医院もあるようです。
しかし、当院では骨の量が少ない方でもインプラント治療を受けられるよう、予め骨の量を増やす手術を実施しています。増骨手術は部位によってさまざまな方法がありますが、これによって他院ではお断りされた方でも安心安全なインプラント治療が受けられます。
まずは、お気軽にご相談ください。
インプラントについては、「手術中の痛み」「術後の腫れ」に関するご質問を多く受けます。一般的な治療と異なる「手術」にはなりますが、麻酔を用いるので、痛みを感じることはほとんどありません。当院ではできるだけ痛みの少ない麻酔を心がけており、不安や緊張を最大限和らげ、患者様が安心して手術に臨めるよう、一つひとつの処置の際にお声がけさせていただきます。
また、術後は患部を温めると血行がよくなり、痛みや腫れが強くなる場合があるため、できるだけ冷やすことをお勧めしています。強い痛みがあるという方には、内服薬(飲み薬)の痛み止めや腫れ止めをお出ししますので、ご安心ください。
歯並びの悪さは、本人に見た目のコンプレックスを抱かせてしまうだけでなく、身体のさまざまな場所に負荷をかけ、全身の健康に影響を与えることがわかっています。
矯正治療は、歯や顎の骨に力をかけ、時間をかけてゆっくりと動かすことで、歯並びや噛み合わせを整えていくというものです。噛み合わせが正しく整うことで、歯が持っている本来の機能性を発揮でき、バランスの取れた口元をつくり出すこともできます。全身の健康維持にもつながります。
歯並びが悪いと、ブラッシングをしても磨き残しが多くなってしまい、プラーク(歯垢)が溜まりやすい状態になってしまいます。当然、虫歯や歯周病のリスクも高くなります。
また、噛み合わせが悪いことで唇が閉じにくく、常に口呼吸になっている人も少なくありません。これによって口内が乾燥しやすくなり、唾液の分泌が減少します。唾液には虫歯や歯周病の進行を防いでくれる働きがあるため、唾液が歯・歯茎に行き渡らないことは虫歯や歯周病を誘発します。
歯並びの乱れによって、上下の歯がきちんと噛みあう部分が少なくなるという状態が起こります。
「食べ物を前歯で噛み切る」「奥歯でしっかりと噛んで飲み込む」などがしづらくなり、消化を助ける唾液も十分に分泌されません。ほとんど咀嚼しないまま飲み込めば、消化器官にかかる負担が大きくなります。
前歯が上下噛み合っていなかったり、前後反対の噛み合わせだったりすると、特定の発音が難しくなる場合があります。舌の動きが制限され、全体的な発音が悪くなることも少なくありません。
歯並びが悪いと、咀嚼時に顎への力が均等に分散されず、顎関節に必要以上の負荷がかかります。これは、歯を支える顎の骨の形態異常や顎関節症のような疾病を引き起こすリスクになります。また、顔面のバランスが崩れ、見た目の印象が悪くなることもあります。
歯並びが悪いことを気にしている方でも、歯並びが整うことで自信が持て、精神的にも安定してきます。人の目をストレスに感じることなく、笑顔になることが増え、豊かな心を持てるようになるでしょう。
歯並びが整うと、発音や発声が円滑にできるようになります。会話もスムーズできるため、人とのコミュニケーションもストレスなく行えるようになるでしょう。
歯並びが悪いと、細部までのブラッシングが困難になり、磨き残しが多くなります。歯並びが揃うことでしっかりとした歯磨きができるようになり、虫歯や歯周病の発症を防ぐことできます。矯正は、予防歯科の重要な治療の一つといえます。
歯並びが整うと噛み合わせがよくなり、食物をしっかりと噛めるようになります。そのため、胃腸の働きを助けることかできるようになります。矯正は、消化器官への負担軽減だけでなく、睡眠の質の向上にも関わってきます。睡眠時に歯への強い力が加わってしまう歯ぎしりが減ったという報告も多々あります。
歯並びや噛み合わせは、頭がい骨のバランスにも悪影響を与えています。そのバランスの崩れを調整するため、無意識のうちに身体の各所に負担がかかります。それが、頭痛・肩こり・めまいなどの症状の原因となっているケースがあるのです。矯正で噛み合わせが改善されると、さまざまな不調が解消されます。
歯の表面に「ブラケット」と呼ばれる矯正装置を取り付け、ワイヤーを通し、動かしたい方向に適切な力をかけることで歯を移動させる歯列矯正です。
床矯正とは、主に「顎の骨の幅を広げる」という治療に用いられるもので、矯正装置に入れ歯のような「床」が存在しています。仮に、「上の顎の幅が狭い」という状態なら、それは「歯が並ぶスペースが不足している」ということを意味します。歯がきれいに収まらなくなり、叢生や出っ歯などを引き起こしてしまうのです。
そこで、床矯正装置を用いて顎の骨の横幅を広げることを試みます。床矯正のほとんどが子ども対象であり、特に骨の発育が著しい「4~12歳」くらいが適しています。
ブラケットやワイヤーは使わず、透明のマウスピースを矯正装置として使用します。一人一人に合わせた完全オーダーメイドのマウスピース型の透明な矯正装置(アライナー)を2週間毎に交換しながら歯に装着することで、少しずつ理想的な歯の位置に動かしていく歯列矯正です。
カウンセリングを無料で行っております。
歯並びの状態を確認し、インビザラインでの治療が可能かどうかの確認をいたします。
インビザラインで行う矯正治療のご説明いたします。
治療費やメリット・デメリットなどお気軽にご相談ください。
レントゲン撮影、口内検査、型どりなどを行い治療計画を立てるための準備をいたします。
検査結果を踏まえて治療計画をご説明いたします。
シミュレーション動画を確認していただき、治療計画に納得いただけたらマウスピースを発注いたします。
また、このタイミングでお支払い方法についてもお話します。
マウスピースは一度に全てのステージ分が送られてきます。
遠方から起こしになる方など、場合によっては全てのマウスピースをお渡しし自己管理にて交換を行っていただく場合もございます。
2週間に一度マウスピースを交換してただきます。
必要に応じて顎間ゴムなどを使用します。
ご来院時に虫歯など口内の状態を確認いたします。
iTeroは、口腔内のデータを精密に取得できる3D光学スキャナーです。これまでのシリコン印象からの3Dデータ化よりも歪みが少ないため、より精密に、患者さまに少ない負担で歯型データを取得できます。
取得したデータをモニター上でシミュレーションし、歯の動き方や治療後の歯並びを事前に確認することもできます。
また従来の印象材による型取りでは印象材を5分以上噛む必要があるため、それだけ不快感や嘔吐反射などが生じ、患者様に大きな負担となっていました。
iTeroは、口の中に光を当てて1分程度なぞるだけで歯型データを取得できるため、違和感が少ないです。
Qインビザラインとクリアコレクトの違いは何ですか?
Aクリアコレクトの方が少し大きめに出来ていることです。
Q通院する頻度を教えてください
A2週間から2ヶ月の頻度です。※患者様の状態によります。
Qスポーツをしていても矯正治療は可能ですか?
A可能です。
Q痛みはありますか?
Aワイヤー矯正などに比べると痛みは軽減されますが、多少痛みは伴います。
Q食事制限はありますか?
A特にありません。
Q装着時間はどれくらいですか?
A1日20~22時間装着していただきます。
白い歯と歯並びのよさは、近年身だしなみを気にする方が最も重要視していることです。歯の着色は、先天性のもの、薬物、損傷によるもの、食生活や加齢の影響など様々な原因でおこります。
当院のホワイトニングは、ホームホワイトニングをご提供しています。歯自体の色調をコントロールし、「歯が沁みにくい」「麻酔を使用しない」で、歯を白く美しくします。
ホワイトニングには基本的に2種類あります。
ご自宅で行うホワイトニング。
患者様ご自身で、医院よりお渡ししているマウスピースに薬剤を入れ、一定時間はめていただく治療です。
医院内で行うホワイトニング。
医院にて薬剤を塗布後、光を照射することにより、短期間で行う治療です。
一度ホワイトニングを行ったからと言って、一生歯を白く維持できる訳ではありません。当然加齢と共に着色もしてしまい、色素の濃い飲食を行い続けることも歯が着色する一因になります。
オフィス・ホーム共にメリットデメリットが存在し、それぞれの特徴を把握した上で治療に入るのが良いでしょう。当院では患者様のご都合も配慮し、複数回の通院の必要がないホームホワイトニングを実施しております。
歯を綺麗に保つことは最高の笑顔に繋がります。「笑顔に自信がない」「口元を隠す癖がある」「本気で笑えない」など、お悩みの方は気軽にご相談ください。
ホームホワイトニングはじっくり時間をかけて白くしていく治療です。オフィスホワイトニングのように何度も通院する必要もなく、ご自宅で患者様のご都合のよいタイミングで治療に取り組んで頂けます。一回で綺麗になる訳ではなく、毎日2時間ほどマウスピースを装着して頂く必要があります。その反面、色戻りする期間もオフィスホワイトニングより長い為、長期的に効果を実感できるかと思います。長い時間をかけて白くしていくことにより、自然な白さになりますが、継続することが不可欠なのです。
ホワイトニングは治療して終了ではありません。継続してきちんとケアを行うことが長持ちさせる為には必要です。コーヒー・お茶・赤ワインなど色の強い飲み物は着色しやすくなります。カレー・醤油・ソースなども同様に気を付けるべき食品です。 喫煙も控えた方が良いでしょう。もちろん摂取してはいけない訳ではありませんが、5時間程度は控えた方が良いでしょう。また、ホワイトニング専用の歯磨き粉もご用意しておりますので、ご希望に合わせてご利用ください。食生活だけでなく、日頃から正しいブラッシングを行うことで、ホワイトニング効果も長持ちさせられます。
患者様のお悩みをお聞かせください。単なる着色以外にも、神経が死んでしまっている可能性もありますので、状態を診させて頂きます。ホワイトニング後の注意事項など、効果をより実感して頂くためにも大事な工程です。
ホワイトニングに使用するマウスピースの型取りを行います。ご自身の歯の形に合わせたものでなければ薬剤の塗布漏れに繋がり、十分な効果を発揮できません。
作成したマウスピースと塗布用薬剤をお渡し致します。
薬剤をマウスピースに入れ、2時間程はめて頂きます。効果を実感できるのに時間がかかりますので、毎日取り組んでください。
虫歯や治療中の歯がある方、妊婦の方や授乳中の方、知覚過敏の方など、患者様の今の口腔内の状態によってはホワイトニングをお断りするケースも御座います。
また、ホワイトニング後数時間は色の濃い飲食物の接種を控えてください。
止む終えず接種する予定がある場合や、ご自身の歯の状態によっては痛みを伴う可能性も御座いますので、まずはドクターへご相談ください。
快適な噛み心地と装着感を。「入れ歯は嚙みにくい」「痛みやガマンがつきもの」とお考えの方もいらっしゃいますが、実際はそのようなことはありません。痛みを感じるのは、義歯のサイズが合っていなかったり、舌や口腔内の動き、噛み合わせが考慮されていないといった理由からです。その原因をクリアすれば、患者様にぴったり合う快適な入れ歯ができます。
また、入れ歯は時間の経過とともに摩耗しますし、患者様の口腔内環境も常に変化しています。そのため、適切な調整も必要です。
自分に合った新しい入れ歯を作りたい方、今の入れ歯を修理したい方は、お気軽に当院にお問い合わせください。
【保険の入れ歯】
素材はレジンという歯科用のプラスチックのみ適用とされています。
入れ歯自体に厚みがある為、装着時に違和感が出ることが多いです。
また、食べ物の味や温度に鈍感になったり、話しづらさを感じることがあります。
【自費の入れ歯】
素材は金属や生体シリコンなど様々な素材から選ぶことが出来ます。保険適用の入れ歯よりも薄く作ることが出来るため、違和感が少なく、咀嚼力も強いです。 熱伝導性に優れた素材を使用すれば、食べ物の温度を感じやすくなります。また、耐久性に優れているため、長く使用できます。
ノンクラスプデンチャー
(金属の無い入れ歯)
インプラントオーバーデンチャー
(インプラント技術を活用したもの)
磁性アタッチメントデンチャー
(クラスプを使用せず、磁石で固定するもの)
当院では保険診療・自費診療にかかわらず、患者様一人ひとりのお口の状況を考慮し、最適な入れ歯をおつくりします。
現在の入れ歯に不満をお持ちの方はぜひ一度ご相談ください。
子どもの歯は、成長段階にあり、歯が生え変わるなど、環境が変化していきます。その発育に合わせて口腔内の環境が変わる段階に応じた治療を行っていくことが重要です。 子どもの頃から虫歯が多い子は、大人になっても虫歯になるリスクが高まるため、子どもの頃からお口の中をきれいにしておく習慣づけがとても大切です。
当院のお子様の治療に対するコンセプトは「お子様の不安な気持ちに寄り添い、いつ来ても楽しい場所と思ってもらうこと」です。
当院ではお子様が初めて来院される時は、院長やスタッフを友だちとして認めてもらえるような関係性を作るため、診療器具を触ってもらうなど、じっくりとお話し、歯医者の雰囲気にまず慣れてもらいます。
お子様にとって歯医者は怖い存在です。一度でも「歯医者に行くのが怖い・・・」と思ってしまうと、虫歯になった時にも歯医者を避けるようになってしまいます。
怖がるお子様に対し、無理やり治療を終えたとしても、トラウマになり、成人になっても歯医者に行かなくなるケースがたくさんあります。
当院としてはそのような事は起こらないようにしていきたいと考えております。
そのためには、親御さんにもお子様としっかりコミュニケーションをとり、お子様のペースで対応できるように当院と一緒に見守っていきたいと思います。
乳歯が生え揃うまでのお口はもっとも虫歯菌に感染しやすいため、1歳半から3歳くらいの間までが虫歯を防ぐ口腔環境作りの勝負時期になります。この時期に虫歯菌への感染がなければ、その後も虫歯菌が入ってきたとしても簡単には感染しなくなるのです。
また、乳歯はいずれ永久歯へと生え替わりますが、その生え替わり時期にお口の中に虫歯があると、生えたての抵抗力の弱い歯が虫歯になってしまいやすいのです。特に小さなお子様の場合、一気にたくさんの量を食べることができないため、食事やおやつの回数が多くなってしまうケースが多いと思います。これも虫歯のリスクを高める一つの要因になります。
そのため、お子様が虫歯菌に感染してしまっていても、少しでもお口の中から虫歯菌を減らす取り組みを続けることができれば、将来、お子様が虫歯になるリスクを減らす予防になるのです。
お子様のお口の健康を保つためには、親御さんの協力が欠かせません。
一番重要なポイントは親御さんの態度です。基本的に親御さんが歯医者に付き添うことがほとんどだと思います。その場合、親御さんも緊張してしまうことがあると思いますが、お子様はそういった緊張感を感じ取って、余計に緊張・萎縮してしまいます。
歯医者に行く道中や歯医者で待っている間、親御さん自身がリラックスすることが大切です。
お子様が成長するまで、歯を守ることができるのは親御さんしかいません。
当院では親子で正しい歯の磨き方を身につけていただくことで、日頃からのケアがしっかりと行えるようにお子様と親御さんに向けてブラッシング指導も実施しておりますので、親御さんも一緒に楽しく学んでいきましょう。
こんな癖に要注意
お子様に指しゃぶり・タオルを咬む・爪を咬むなどの癖はありませんか?
下記のような癖があると、歯や顎の成長に悪影響をおよぼすことがあるため、要注意!
ブラッシング指導
当院では、親御さんに対してもお子様の仕上げブラッシング方法及びお子様の歯の生え方に合った歯ブラシの選び方や、発育段階に合ったブラッシング方法を指導していきます。
フッ素塗布
「フッ素」とは、歯質を強化したり虫歯になりにくくしたりする効果のある物質です。ごく初期の虫歯であれば、フッ素塗布だけで進行がとまることもあります。
定期的に歯科医院でしか取り扱えない高濃度フッ素塗布を行い、お子様の歯を強くしましょう。
シーラント
奥歯の溝を歯科用プラスチックで埋める処置です。奥歯には深い溝があるため、歯ブラシが届きにくく、虫歯になりやすい傾向があります。その部分を埋めることで、効果的に虫歯を予防します。
予防歯科の役割は、口腔内の病気を予防するだけでなく、病気にならない体づくりにも繋がります。お口の健康を守るには、虫歯や歯周病などに「なってから」ではなく、「なる前」に歯科医院へ通うという意識がとても大切です。「歯が痛くないのに歯医者に行くなんて……」とお考えの方も多いかもしれませんが、治療を何度も繰り返している歯と、治療を受けていない健康な歯とでは寿命が違ってきます。最先端の治療を受けて治ったとしても、一度治療を受けた歯はダメージを受けているため、本物の歯よりも長持ちしないのです。
だからこそ、「歯が痛む前に予防処置を受けること」はとても大切なことであり、実際に最近の歯科医療は、「歯医者は、虫歯や歯周病にならないために行くところ」という考え方に変わってきています。当院でも、予防歯科の考えに賛同し、予防重視のスタイルを推奨しています。
定期メインテナンスで
いつまでも健康な歯を残しましょう
歳を重ねるごとに歯も弱くなり、抜け落ちると思われがちですが、実は加齢によって歯を失うのではなく定期健診を怠ることで健康な歯が少なくなり抜け落ちていくのです。
歯を失う原因の大半は、虫歯と歯周病の細菌による感染症である為、未然に予防する事が重要です。当院では定期的な健診とメインテナンスを行い、それを基に患者様に適切な予防をご提案します。
お口の中を健康的に保ち、将来にわたって歯を失わない為に定期検診を心がけて早期発見・予防に努めましょう。
長崎大学の新庄教授データより
健康的に生活していくためには、歯の健康管理はとても大切です。ここでは予防歯科のメリットを紹介します。
①おいしく「食べる」ことが
出来る
歯を使って食べ物を噛み砕くことで、栄養が体内に吸収されやすい状態になり、栄養補給を口から効率よく行えます。また、歯ごたえや歯触りといった、食べ物の食感は味覚を補助してくれます。食べ物の弾力や硬さを認識するのも、食事を楽しむうえでは欠かせないことです。
②虫歯や歯周病のリスクを
減らせる
虫歯や歯周病の予防の基本は毎日のブラッシングなどによるセルフケアです。しかしどんなにしっかり磨いているつもりでも、歯と歯の間や歯と歯茎の溝などに汚れが残ってしまうことがあります。そこで、毎日のブラッシングに加えて頂きたいのが定期健診です。定期検診時には、歯周ポケットから血が出ているかどうかをまず確認します。歯周病に関しては、出血がバロメーターになります。出血するかしないか、どの部分にどれだけ血が出るかを毎回確認します。血が出ているところはコントロールできていないところになります。患者様へは、「今回ここが腫れている・出血しているから、頑張ってブラッシングしてください」という啓発につながります。そのためにも、年4回の定期検診をお勧めしています。
③医療費の負担を減らせる
歯のトラブルは全身の病気を引き起こすきっかけになります。例えば歯が悪く硬いものが食べられなくなると、栄養が偏りがちになり、栄養の偏りは糖尿病や骨粗しょう症などをまねく恐れがあります。歯を健康に保つことは体全体の健康を維持することにつながるといえます。
PMTCとは、歯科医師や衛生士といった専門家が(Professional)、専用の器械を使用して(Mechanical)歯を(Tooth)磨く(Cleaning)ことです。
普段のブラッシングでは除去しきれないプラークや歯石を取り除き、磨きづらい歯と歯の間や歯と歯茎の間もしっかり磨き上げます。ツルツルのきれいな歯になり、汚れが付きにくくなります。
患者様のお口の状態やこれまでの治療内容やケア内容、生活習慣などを考慮した上で、一人ひとりに最適な予防・ケアを行っていきます。
歯ブラシの持ち方やブラッシングのタイミングなど、予防につながるブラッシング方法について指導を行い、毎日のケアが上手にできるようサポートいたします。
フッ素塗布を行うことによって歯の再石灰化が促進されます。再石灰化の時には、フッ素が表面のエナメル質と結びついてフルオロアパタイトという硬い構造になり、歯を強化します。
乳歯や、生えたばかりの永久歯は歯質が柔らかく、虫歯になりやすいので、約3か月おきに高濃度のフッ素を歯に塗布することで、徐々に虫歯に強い歯にしていくことをおすすめします。
虫歯は、放っておいても自然に治ることはありません。ごく初期の虫歯であれば削らずに治る場合もありますが、多くは虫歯になった部分を削り取って、詰め物や被せ物で補わなくてはなりません。また、治療を受けずに放っておくと、最悪の場合は歯を失ってしまうこともあります。
虫歯の厄介なところは、初期の自覚症状がほとんどなくなかなか自分で気付けないことです。痛みをともなう自覚症状を感じたらかなり進行している可能性があります。痛みを感じるような段階になると自然に治ることはまずなく、治療が必要になります。虫歯を予防して歯の健康を保つためには、症状がなくても定期的に通院して検診を受けることが重要です。
初期虫歯は再石灰化で修復
虫歯菌が出す酸によって歯の表面が溶かされる現象を、「脱灰(だっかい)」と言います。脱灰とセットで語られることが多い「再石灰化(さいせっかいか)」とは、唾液の働きによって虫歯菌が放出する酸が中和されることを言います。口腔内では、脱灰と再石灰化が常に繰り返されています。
脱灰のスピードが再石灰化のスピードを上回ってしまうと、虫歯になります。再石灰化は唾液の働きで日常的に行われているものですが、フッ素塗布などで促進することもできるため、初期の虫歯ならお口に備わった自然の力で治癒できることもあるのです。
歯がしみるのは知覚過敏の可能性
歯がしみる症状があっても、必ずしも虫歯であるとは限りません。歯がしみる場合、知覚過敏であることも考えられるからです。知覚過敏というのは、歯の表面のエナメル質が薄くなることで歯の神経が刺激に敏感になり、それによって引き起こされる症状のことです。
虫歯と同じように早期発見・早期治療が大切になります。
重度の虫歯は根管治療
歯には、神経や血管が通る「根管」という管があります。神経まで達してしまった虫歯の場合は、歯の根を治療する根管治療が行われます。根管治療は、感染した神経を除去し、神経が入っていた管(根管)を洗浄・消毒して薬剤を詰め、最後に被せ物をする治療です。
根管治療は非常に高度な治療技術を要しますが、当院では数多くの根管治療実績を持つ医師が治療にあたっていますので、安心してお任せいただければと思います。1番は虫歯になる前にしっかりと予防をすることが大切です。
虫歯の進行度合
初期虫歯(CO)/再石灰化で口腔ケア
歯の初期状態に限り、口の中の唾液が細菌の作り出した酸などを中和して、溶けだした歯の成分を表面に戻す働き(再石灰化)による自然治癒で歯を削ることなく治療が可能です。またフッ素塗布や患者様に合ったブラッシングを行うことで、歯質の強化・再石灰化の促進もできます。日頃から虫歯になりにくい口腔環境をつくり、歯を強くしていく事も重要です。
進行した虫歯(C1、2)/詰め物で治療
虫歯が進行して歯の表面のエナメル質が溶けて穴があいた状態(C1)、エナメル質内部の象牙質まで虫歯が進行した状態(C2)など、ここまで虫歯が進行すると再石灰化が間に合わず自然治癒での治療が難しくなります。虫歯の進行がC1、C2の場合は、虫歯を取り除き詰め物で治療をします。詰め物には保険適用・保険適用外の自由診療のものまでご用意しておりますので、患者様のご要望に応じて治療致します。
進行した虫歯(C3)/歯の根の治療
虫歯がさらに進行してしまうと、歯の根の中にある「根管」に細菌が侵入してしまう為、根管治療が必要になります。根幹治療は、歯髄(神経)や根っこの細菌の除去、消毒をします。消毒後に薬剤と充填剤を入れ、被せ物をつけて歯の治療をします。
進行した虫歯(C4)/入れ歯やインプラントでの治療
C3以上の進行は、歯がほぼ溶けて無くなり根っこだけになります。C4のままでは細菌の感染が広がり、膿が貯まる「根尖(こんせん)性歯周炎」や全身疾患の炎症を引き起こします。C4での治療は、抜歯を行い入れ歯やブリッジ、インプラントなどで歯を補い治療します。
口臭の原因は虫歯、歯周病、合わない詰め物・被せ物、舌苔、義歯、唾液分泌の低下などから、内科・耳鼻咽喉科・呼吸器科領域の全身の疾患による原因となるものまで幅広くあります。中でも特に多いのは、歯周病や虫歯に起因するもので、口臭の原因において全体の約80%以上となっています。
歯周病が原因の場合
歯周病の原因である歯茎の中の歯石や汚れが多くなると、歯茎に炎症が起こって、細菌だけでなく、たんぱく質を多く含む血液や膿などが出るので、口臭を引き起こします。この場合、歯茎の中の歯石や汚れを完全に取り除いて、炎症を無くすことによって口臭を軽減します。
口の乾燥が原因の場合
ドライマウスは、文字通り、唾液の分泌量が少なくなり、お口の中が乾燥する状態です。唾液にはお口の中を洗浄し、歯周病菌や虫歯菌を殺菌する働きがあるため、ドライマウスになると、口の中の汚れが洗い流されず、歯周病菌などが増えてしまい、口臭の原因になる事が少なくありません。
口の中の乾燥を防ぐため、鼻呼吸を心がけることも大切です。また、こまめに水分をとるようにすれば、口の中が潤うため、細菌が繁殖しにくくなります。
虫歯や治療した詰め物や被せ物が原因の場合
虫歯があったり、治療した詰め物や被せ物が土台の歯とうまく合っていなく、隙間が出来ていたり、本来覆ってはいけない歯茎を覆ってしまっている場合、それらの部位に歯垢や汚れがたまり、たんぱく質が多くなって、口臭が起きます。また、歯の根の治療がうまくいっていなく、根の先に膿ができ、歯茎からたんぱく質を多く含む膿が出てくると、口臭が起きます。この場合の口臭の治療は、虫歯の治療や、不具合がある詰め物や被せ物を被せなおしたり、歯の根の治療をやり直して、膿が出ないようにすることを主に行います。
舌の汚れが原因の場合
体調が良くないときなどには、舌の表面に白っぽいものが付着することがあります。これは舌苔(ぜったい)と呼ばれているもので、歯垢と同じようなものです。これも口臭の原因になります。 舌のよごれが口臭の原因になっている場合には、舌をきれいにすると口臭も軽減します。